中国は17日、訪中外国人に対する通過査証(トランジットビザ)免除政策を全面的に適正化することを発表した。この政策の緩和により、外国人観光客は次々と訪中への期待を表明し、インターネット上で「次は中国へ」という話題が再燃した。この政策は、外国人が中国での滞在時間を延長し、滞在可能な地域を拡大するもので、中国旅行への関心を後押ししている。
具体的には、トランジットビザなしで滞在可能な時間が従来の72時間または144時間から240時間(10日間)に延長され、トランジットビザなしで出入国できる検査場が従来の39カ所から60カ所に増加し、滞在可能な地域も従来の19省・直轄市から24に拡大され、地域をまたいだ移動も認められるようになった。ロイターは「中国のこの政策変更は対外開放の加速を反映している」と報じた。
中国人民大学応用経済学院の陳占明副院長は、ビザ免除政策の適正化について、これが外国人による訪中をより便利にし、旅行、ビジネス、文化などの分野での交流を促進し、経済発展と中国人と外国人の友情を一層後押しすることになると述べた。
中国は2023年7月からトランジットビザ免除政策を段階的に緩和するとともに、多くの国とビザ免除協定を結んだ。ジョージアとのビザ免除協定は今年発効し、ポルトガルやギリシャなど4カ国とのビザ免除を試行中である。これまでに26カ国と全面的なビザ免除協定を結び、38カ国とは一方的にビザ免除を実施し、54カ国とトランジットビザ免除を行っている。
これらの政策の背後には、対外開放を拡大し続ける中国の決意が反映されている。1~11月の外国人入国者数は前年同期より86.2%増え、うちビザなしで入国した人数は同123.3%増加した。特に72時間または144時間のトランジットビザ免除政策が、外国人観光客の訪中における重要なルートとなっている。
SNS上での外国人観光客による体験共有も、この変化を一層裏付けている。多くの外国人が中国旅行での体験を共有し、中には中国の技術革新に感心して「未来に暮らしているようだ」と記す人もいた。彼らは中国のハイテクや文化遺産などを通じて、より多様で真実の中国を目撃した。
世界情勢が複雑化する中、中国の開放政策はとりわけ重要だ。世界の経済・文化の開放指数が徐々に低下する一方で、中国のそれは上昇を続けている。中国の持続的な開放は、世界に温かさをもたらし、グローバルな人と資源の流動を促進している。中国のビザ免除政策の拡大について、フィンランドの大統領とクロアチアのメディアは、中国と外国との交流・協力のより一層の促進につながるとして歓迎の意を示している。
中国には「朋あり、遠方より来たる、また楽しからずや」という古い言葉がある。中国は、ビザ免除政策の拡大とビジネス環境の適正化を通じて、より多くの外国の友人の訪中を歓迎し、外国との協力のために新たな機会を創出している。「グローバルウィンウィン」を後押ししていく。(CRI論説員)
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