吉林省公文書館は12月15日、中国侵略日本軍の関東軍憲兵隊によって第731部隊に「特別移送」され、細菌戦の実験対象となった、新たに発見された被害者7人に関連する情報を発表しました。これは731部隊の犯罪行為を証明する核心的証拠をさらに補強するものです。

「特別移送」とは、日本が中国を侵略した期間中、日本の関東軍憲兵隊などの軍および警察が法廷での裁判を経ずに、逮捕された日本に抵抗する諜報員や愛国者およびその他の人々を直接731部隊に引き渡して、人体実験を行う悪質な犯罪行為を指しています。「特別移送」制度は、731部隊が人体実験の対象を組織的に入手するための重要な手段でした。

新たに発見された公文書によると、王玉祥、宋少奎、林喜雲、李洪鵬、汪景橋、王福釣、朴昌允の7人は、関東軍憲兵隊から「利用価値がない」と判定され、「特別移送」の対象となりました。

吉林省公文書館に保存されている公文書に記録されている「特別移送」された被害者は現在までに284人に達しています。これらの公文書は、731部隊の「特別移送」という犯罪制度の全容を再現し、731部隊が行った人体実験という極悪な反人道犯罪行為を暴き出しています。（りよう、坂下）