【CRI時評】中豪関係を「後戻り」させない秘訣とは

KANKAN

「パンダから関税まで、すべての議題が中豪外相が率直に議論するテーブルの上に置かれた」――。豪通信社のAAPは、第7回中豪外交戦略対話をこのように評した。中国共産党中央政治局委員の王毅外交部長の3月のオーストラリア訪問は、中豪関係の「回復」をさらに後押しすると見られている。

王部長のオーストラリア訪問中、双方は多くの会話を行った。中国は過去10年間の関係発展の経験と教訓を総括し、中豪関係がすでに正しい軌道に戻ったからには、断固として前進すべきであり、躊躇したり、徘徊したり、後戻りしてはならないと指摘した。オーストラリア側は、「豪中関係は意見の相違や食い違いによって定められるべきでなく、可能な限り探求していくべきだ」と表明した。

重視すべきは共通の利益だ。アナリストからは、オーストラリアが中国とのウィンウィンの発展を目指すには、「米国に追従して中国を制する」戦略を根本的に変更し、そのことを土台にして二国間関係をいっそう高いレベルに引き上げねばならないと指摘する声が出ている。

中豪関係を後戻りさせないためには、3つの面での努力が必要だ。まず、互いに尊重し、意見の相違を賢く管理せねばならない。特にオーストラリアは、中国の核心的利益と重大な懸念を尊重せねばならない。中豪関係の暖かい「回復」の中にはまだ「寒さ」も残っている。互いの核心的利益と重大な関心事を尊重してこそ、安定した二国間関係を長期にわたって維持できる。

また、中豪関係の発展には独立自主が重要だ。オーストラリアにとっては、大国の地政学的対決を進める「お先棒」を担いで安全保障上の不安を作り出すよりも、しっかりとした現実の協力で自国民と地域全体に幸せをもたらす方がよい。

中豪関係の発展にとって、経済貿易協力は最も積極的で活発な推進力だ。中国は15年連続でオーストラリアの第1の貿易相手国であり、オーストラリアにとって第1の輸出先であり、第1の輸入元でもある。両国の政治関係の改善に伴い、中豪間の貿易はより円滑になる。

中国は現在、中国式現代化を全面的に推進しており、このことがオーストラリアをはじめとする世界各国により多くのチャンスを提供している。中豪は同じアジア太平洋の重要な国であり、歴史的な遺恨や根本的な利益の衝突はない。中豪関係は前進の方向を明確にした。であるならば、安定して、より良く遠くまで進むように努力せねばならない。このことは両国国民に共通する利益に合致し、地域の国家の普遍的な期待でもある。(CRI論説員)

03-22 22:30

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