婚姻登记(hūn yīn dēng jì)婚姻登記、婚姻登録

キーワードチャイナ(ラジオ)

【意味】

「婚姻登记」は政府関連の窓口で結婚(婚姻)を登録することです。日本でいうと、婚姻届けを提出するようなものです。

【関連背景】

中国国務院の李強総理はこのほど、改訂版「婚姻登記条例」を公布する国務院令に署名しました。条例は5月10日から施行されます。

新しい条例では、婚姻登記の際、戸籍所在地の制限を受けない「全国一律処理」が行われるようになり、婚姻登記がこれまでより簡単になります。

さらに、書類も簡素化されました。10日から婚姻登記の際には、本人の住民身分証明書、そして、本人に配偶者がおらず、また結婚相手と直系の血縁関係や三親等内の傍系血縁関係がないことを示す署名入りの声明書の2つだけでよくなりました。これまで結婚登記の際に提出しなければならなかった戸籍簿が不要になるわけです。

中国では戸籍簿は家長・世帯主が管理しています。結婚するときは、それを持って役所に行く必要があります。家長が結婚に反対すれば、戸籍簿を提出できないため、結婚もできませんでした。

今後、婚姻登記は本人身分証と縁関係がないことを示す署名入りの声明書、離婚登記は、身分証と結婚証明書だけで手続きできるようになりました。つまり、結婚にも離婚にも、戸籍簿が不要になったということです。

中国の結婚登記の手続きは1950年代から徐々に簡素化されています。

1950年に公布された「婚姻法」によると、結婚登記の際、『結婚申請書』の記入が必要なもので、それには男女双方の性別、氏名、年齢、本籍地、職業、出身、文化程度、結婚したことがあるか否か、子供の有無、住所及び電話番号などを記入しなければなりません。さらに備考欄には双方の結婚が自由恋愛なのか、人の紹介によるものなのか、親が決めたものなのかといったことや、再婚の場合はそれも明記する必要があります。

1980年に改正された『婚姻法』では、計画出産、高齢者の権益保護、夫婦財産約定などの条項が新たに追加されました。この頃の登記では、戸籍証明だけでなく、「单位(勤め先)」が発行した婚姻状況証明の提供が必要でした。

2003年の「婚姻登記条例」改革では、「单位(勤め先)」または村民委員会が発行する婚姻状況証明書が不要となり、戸籍簿と身分証明書だけで登記できるように変更されました。

そして今年、さらに簡素化されて戸籍簿も不要となりました。

【使い方】

婚姻登记线上预约新方式公布 系统支持三种途径

(婚姻登記オンライン予約の新方法発表 システムは3ルートに対応)

5月10日起婚姻登记 不再需要户口本

(5月10日から結婚登記は戸籍簿が不要になる)

520多地婚姻登记火爆 多地婚姻登记部门宣布“不办完不打烊”

(520は多くの地域で婚姻登記が盛り上がる 婚姻登記部門はすべての手続きが終わるまで仕事を続ける)

担当:謝東、鳴海美紀

04-28 11:45