中国南部の広州市にある中山大学によりますと、同大の科学調査船「中山大学極地号」が2月1日、渤海での冬季航行中に、結氷エリアの遼寧省営口市で船と陸上による海氷の協同観測を順調に完了しました。これは北半球の最も低緯度の海氷エリアで初めて実施されたもので、衛星リモートセンシング、ドローンの飛行、科学調査船の協力で海氷を同時に観測し、極地での立体観測技術体系を発展させるために貴重な経験を積みました。
艦上発進ドローン観測チームの作業
科学調査チームによりますと、「中山大学極地号」は2月1日午前10時、まずドローン観測作業を展開し、ドローン観測チームは大手ドローンメーカーDJIのドローンを使用して、船舶を中心に渤海海氷の正射投影測量を実施し、甲板上でCTD観測(海水の塩分、水温、圧力を計測するセンサー付き観測装置による観測)と採氷作業を同時に進め、海水の温度と塩分、海氷の温度、塩分と厚さなどの物理、化学、生態パラメータを獲得しました。
中山大学測量・製図科学・技術学院の海岸観測チームはまた、遼寧省営口市鱍魚圏区の海岸付近でドローンを用いて同時に観測実験を実施しました。このドローンは光学設備を搭載し、海岸から発進し、「中山大学極地号」を中心に渤海海氷の測量・製図作業を展開しました。
紹介によりますと、今回の海氷合同観測は渤海海氷の分析、衛星リモートセンシングによる海氷の逆算アルゴリズムと製品の検査などに高精度で正確な検証データを提供するだけでなく、冬の渤海の海氷の生成と消滅の過程と渤海の生態環境の特徴と調節メカニズムに対する認識を深く理解することに重要な意義があるとされます。
「中山大学極地号」は中国の大学の開発した極地砕氷科学調査船としては初のものであり、極地の全海域に対する深度の科学試験能力を備えています。(Mou、榊原)
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