对齐颗粒度(duì qí kē lì dù)粒度を合わせる、詳細情報を共有する

キーワードチャイナ(ラジオ)

【意味】

「颗粒度」は、もともとは粒度(りゅうど)=粒の大きさやメッシュの細かさという意味で、IT分野などでは「情報のレベルやデータの細かさ」を表す言葉として使われていました。「对齐颗粒度」は「粒度を合わせる」という意味で、情報やデータのレベルを統一し、共通認識を形成することを指します。現在は詳細な情報を共有するという意味で使われることも増えています。

日本でもビジネス用語として「粒度が粗い」「粒度を上げる」「粒度を合わせる」といった言葉を耳にすることがあるようです。

中国では、昨年初めに公開されたコメディ映画「年会不能停(忘年会は止められない)」がきっかけで注目されました。

映画「年会不能停」では、ひとりの熟練工が、手違いでエリートばかりが集まる大企業の本部に配属されたことから始まります。

そこでは、「粒度を合わせる(詳細な情報をすり合わせ、認識を統一する)」、「底層ロジックを通す(物事の共通点を見出す)」、「人員構造を最適化する(リストラや配置転換による人員調整を行う)」といった業界用語や「職場の隠語」が飛び交っているのだが、ブルーカラー出身の主人公は、その意味がわからないため、いろんなトラブルを引き起こします。この認識の「ずれ」がこの映画の面白さになっています。

「職場の隠語」には、外の人にはわからない言葉を使うことで「身内意識」を高めるという側面があります。また、専門的な業界用語を使うことで、より効率的に意思疎通ができるというメリットもあります。

一方で、こういった用語は「一見、専門的に見えるが、実は内容がない」「無意味に難しく、新人の負担が増えるだけだ」「本来の仕事の能力には関係ない。デキる人風に装っているだけだ」といった批判や不満を感じる人も多くいます。

今は、職場のいろいろな隠語が日常生活に侵入している傾向があります。たとえば「週末にクローゼットを最適化した(週末に洋服の整理をした)」「ここの焼きそばはどんな構成があるのか(この焼きそばの材料や調味料は何か)」「蒸しパン店は運営再開したのか(閉まっていた蒸しパン店が営業を再開したか)」といった感じです。

【使い方】

“对齐颗粒度”?“黑话”太多干扰职场生态

(粒度を合わせる? 隠語が多すぎて職場環境が混乱)

《年会不能停!》:贺岁档黑马是怎么对齐观众颗粒度的?

(『忘年会は止められない!』:正月映画のダークホースはいかに観客のニーズに合わせたのか)

与企业对齐“颗粒度” 海南持续释放改革“大礼包”

(企業のニーズに合わせ、海南省は引き続き改革の優遇政策を打ち出す)

担当:謝東、鳴海美紀

02-26 12:05

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