【観察眼】相通ずる文化と美意識で中日が共鳴し合う

CRI

福田晋一の人気漫画『その着せ替え人形は恋をする(着せ恋)』がドラマ化され、10月8日からTBS系列で放送が始まった。このドラマは、波乱万丈に満ちたストーリー展開や、フレッシュな俳優たちの魅力などで大勢の視聴者を惹きつけている。鋭い目を持つネットユーザーは、ドラマの中で主人公が使っている化粧台の上に中国ブランドの化粧品がたくさん置かれていることにすぐに気がついた。さらに、登場人物がそれらの化粧品を愛用している場面もあった。

漢字から儒学思想、古代の法律制度から仏教、服装からアクセサリー、化粧品、そして都市の形態に至るまで、日本では中華文化があちらこちらに感じられる。特に今日、中国ブランドの化粧品は、現代の中国の美意識を反映し、新時代の中国のメーキャップカルチャーを表している。さらに、自信に満ちた中国のイメージは、独特の美学を形成し、世界中の人々にも深く浸透している。中国のテレビドラマ『宮廷の諍い女』が近年、日本で高い視聴率を獲得した。最近では、中国産オンラインゲーム『黒神話:悟空』が日本はもちろん、世界中で同時リリースされ、各地のゲームプレイヤーから好評を博している。時代の変化に伴い、中国文化もその姿を変えてきた。中国文化は中国人の情操を養うだけでなく、海外の人々も楽しませている。

『宮廷の諍い女』が10年ほど前に日本で放送された時、瞬く間に話題となった。日本の視聴者たちは紫禁城に住むヒロインの甄嬛(しんけい)をはじめ、皇帝、皇后、華妃ら側室たちの入り組んだパワーゲームにはまっていった。リアルな人物描写は、両国の文化の違いを超え、日本の視聴者からパワーゲームにおける人間らしさへの深い共感を得ていた。ドラマで描かれている壮麗な宮殿生活、複雑な人物関係、深い倫理と道徳などの要素は、すべて長い歴史における中日両国の文化の融合に根ざしたものであり、日本の視聴者は感情の共通点を容易に見つけることができる。このドラマの人気は、国境を越えて日本の視聴者の共感を得たほか、両国の新たな文化交流にもなったと言えよう。

中国ドラマの国外進出に伴い、漢服や中国風のファッションが海外で高い人気を得ている。日本の美容関連のインフルエンサー「鹿の間」は2019年、ユーチューブに中国メイクに挑戦した動画を投稿し、多くのインフルエンサーたちが続々とまねていたことがあった。鹿の間が投稿した動画は、短時間で100万以上の再生回数を記録した。中国メイクは、動画の人気やファッション雑誌での紹介によって広く知られるようになり、中国の伝統要素を取り入れたメイクやスタイリングが海外で新たなトレンドになってきた。

それに伴い、中国の化粧品ブランドが相次いで海外市場に進出している。日本輸入化粧品協会の統計によれば、2023年上半期、中国から日本に輸入された化粧関連製品は総額61億円に達し、前年同期比45%増となった。これは、他の海外市場では見られないほど高い数字だ。この点から見れば、中日両国の文化や美意識などに高い共通性があることがわかる。

また、今夏、世界で大ヒットした中国国産アクションRPG『黒神話:悟空』は、中国の四代名著の一つである『西遊記』を題材としている。ゲームに登場する中国各地の歴史的な寺院は、テクノロジーを駆使し高度に再現されている。リリース後、単一プラットフォームにおける同時オンラインプレイヤー数は最高で241万5000人に達した。このゲームにより、中国語ブームや中国観光ブームが再燃した。

西洋諸国に比べ、中日両国は文化と美意識において、深い共感を持っている。物質的な満足に比べ、精神的および文化的な交流は、より多く好意を抱かせ、理解を育み、共感を生み出すことができる。(CRI評論員)

11-05 16:15

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