【CRI時評】「グローバル共済」の実現には中米の責任が不可欠

CGTN

米国の新政権誕生まであと数日に迫った現在、国際メディアを見ると、中国と米国が協力してグローバルな課題に対処すべきだとの声がますます高くなっていることが分かる。

大国には大国の風格が必要だ。国際社会の声は、中国と米国の二つの大国が「世界平和の安定の源となり、共通の発展を推進する存在になってほしい」という人々の期待感を反映している。世界が混乱と変動を繰り返す中、平和・発展・ガバナンスの「赤字」が一段と深刻になる現状において、中国と米国はいかに各方面の期待に応え、大国としての責任を共同で担うことができるだろうか。

歴史は最良の教科書だ。今から80年前、中米両国は、世界の平和を愛するすべての国と共に肩を並べて戦い、世界反ファシズム戦争に勝利した。それから80年を経た今日、ウクライナ危機、パレスチナ・イスラエル紛争など長引く紛争が波及して、世界の平和と安全保障は深刻な試練に直面している。中米両国にとって、衝突せず、対抗せず、平和的に共存することは、それ自体が人類の平和に対する貢献といえるだろう。

米ラスベガスで先ごろ開催された、世界で最も影響力のあるテックイベントであるCES 2025では、約1500社の中国企業が集団で出展した。中国と米国の企業の深い交流は、両国が協力を強化し、人々に利益をもたらす巨大な潜在力を有している。ある研究によると、両国がグローバルの発展と技術革新を優先し、開放的な市場を構築して相互信頼を強化すれば、両国は世界のインフラのアップグレードを促進し、世界の貿易総額を年間2兆ドル(約314兆円)規模で増加させることができると分析している。

しかしながら、米国政府のやり方は、世界中で懸念を引き起こしている。米政府は13日、人工知能(AI)関連の輸出規制措置を発表し、AIチップ、モデルパラメーターなどの輸出規制をさらに強化し、第3者が中国と正常な貿易を実施する上での障害も設けた。

こうした観点から見ると、激動する世界において、中国と米国が大国としての責任を担わなければならないことは明白だ。その第1歩として、両国は積極的な相互交流を実施し、消耗戦を避ける必要がある。昨年11月にペルーの首都リマで開催された中米首脳会談において、習近平国家主席は近年の両国交流で得られた七つの教訓を総括した上で、今後の両国関係の発展方向性を示し、両国が大国としての責任を共に担うための推進力を注ぎ込んだ。

より大きな能力には、より大きな責任が伴う。80年前に中米両国が肩を並べて戦ったように、「百年変局(100年間なかった大きな局面の変化)」に直面する今日、中国と米国は歴史、国民、世界に対して同様に責任を負う必要がある。相互に利益をもたらす協力を展開し、世界が共に協力し合う「グローバル共済」を推進し、混乱した世界に確実性とプラスエネルギーを提供することが求められている。(CRI論説員)

01-16 16:01

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