このほど開かれた第7回中国国際輸入博覧会では、陝西省の名物料理の肉夾饃(饃に肉を挟んだ料理)をモデルにしたぬいぐるみ「絨饃饃」が爆発的な人気を集めました。創業者兼CEOの劉子斉さんは「博覧会期間中は毎日600〜1000個売れていた」と喜びを隠さずに話しました。なお、このぬいぐるみは7月中旬にオンラインで販売が始まって以来、既に25万点近く売れているということです。
実際、「絨饃饃」のブレークは特別なことではありません。最近、多くの博物館や文化や芸術に関連したオリジナルグッズブランドが地域色あふれるぬいぐるみ製品を開発しています。例えば甘粛省博物館が開発した「天水麻辣燙」(辛いスープ料理)や、天津市張学良旧居内の店が発売した「煎餅菓子」(お好み焼きのような軽食)なども人気を博しています。
インタビューでは、ぬいぐるみが好きな理由として、「癒やされる」との回答が多くみられました。輸入博覧会では、60代の女性がアルパカの人形を厳選し、アルパカにかぶらせるニット帽もいくつか選んでいました。彼女は「こういうものが大好きです。かわいいし、癒やされます」と語っていました。
「情緒的価値」にお金を払うことの背後には、消費の新たなトレンドがあります。人々は「自分を喜ばせる」ための情緒的消費を追い求め、自分への思いやりや情緒的満足をますます重視するようになっています。マッキンゼーが発表した「2024年中国消費動向調査」によると、消費者の64%が精神的消費をより重視しており、その傾向は若い消費者ほど高いことが分かりました。(閣、坂下)
更多精彩内容请到 KANKAN 查看