



中国で人型ロボット産業への成長期待が一段と高まっています。産業分析サービスを提供するMIR睿工業は4月8日のオンラインセミナーで、同分野の市場規模が今後急拡大するとの見通しを示しました。予測によると、2027年にはハードウエアの成熟を背景に市場規模が100億元(約2300億円)を突破し、2030年には500億元(約1兆1600億円)規模に拡大します。さらに2035年には応用シーンの本格普及とアルゴリズムの高度化により、単価は15万元(約350万円)程度まで低下し、市場規模は3000億元(約7兆円)を突破する可能性があるとしています。
こうした成長期待を背景に、企業の業績にも変化が表れています。香港上場の優必選科技(UBテック・ロボティクス)は2025年通期で売上高20億100万元(約460億円)と前年比53.3%増を達成しました。とりわけフルサイズのエンボディドAI人型ロボット事業が大きく伸び、売上高は8億2000万元(約190億円)と前年の約23倍に急増し、全体の約4割を占める主力事業に成長しています。産業用途を中心に商業化が進み、同社の事業構造は「技術検証」段階から「実用化」段階へ移行しつつあります。
一方で、同社は7億9000万元(約180億円)の最終赤字を計上しているものの、研究開発への積極投資を継続している段階にあります。粗利率は37.7%へと改善し、赤字幅も縮小するなど、収益体質の改善が進んでいます。
さらに競争環境は活発化しています。後発の宇樹科技(ユニツリー)は2025年に売上高17億元(約390億円)超を達成し、純利益も黒字を維持するなど存在感を高めています。UBテックは高価格帯で産業用途に特化する戦略を取る一方、ユニツリーは低価格モデルで研究・教育・消費市場を広く開拓しており、それぞれ異なる強みを生かした競争が展開されています。
人型ロボットは自動車製造や物流など産業分野での導入が進む一方、消費分野への広がりも期待されています。市場拡大のシナリオは描かれているものの、収益化や競争優位の確立が各社の今後の課題となりそうです。
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