【観察眼】政治的条件をつけない支援こそ真の支援だ

KANKAN

今年は中国とアフリカの関係発展史上における重要な年だ。中国の習近平国家主席は中国とアフリカの国が初めて外交関係を結んでから65周年にあたる今年、「互いに協力して困難を乗り切り、先人の跡を引き継ぎ、手を携えて新時代の中国とアフリカの運命共同体を構築する」と論じ、中国・アフリカ関係が全面的に新しい段階に入ったことを示した。

全世界で新型コロナウイルス感染症が依然として猛威を振るっている状況にあって、中国とアフリカが中国・アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議の開催を堅持したことは、世界最大の発展途上国と、発展途上国が最も集中している大陸が互いに向き合って助け合っていることと、確固たる兄弟の情義を説明するものであり、時代の課題に共に直面し、世界の変局に対応する決意と責任感を表している。

中国は、50年前にはアフリカ大陸の友人らによる多大な尽力に助けられて、国連における合法的な議席を回復したことを永遠に忘れない。双方は50年来、貧困から脱し、すばらしい生活を求める共通の夢を追い求めて、力を合わせ、手を携えて繁栄と発展に向かってきた。中国はアフリカに対する支援について、「人に魚を与えるよりも、漁の仕方を教える方がよい」の考えを継続し、中国とアフリカ各国の利益を最優先するのと同時に、市場経済の現実の法則を考慮し、正しい「道義と利益」観を一貫して堅持してきた。中国は実際の努力によって、アフリカに尊重され肯定されることになった。

新型コロナウイルス感染症が発生して以来、アフリカ諸国は中国を断固として支持してきた。中国は新中国成立以来最大規模の人道主義的支援行動を実施し、アフリカ53カ国とアフリカ連盟に支援の手を差し伸べた。感染症に共に対応したことにより、中国とアフリカの友情はさらに深まった。

しかし、中国とアフリカの友情が深まり、協力が増えたことを、誰もが喜んでいるわけではない。米国のブリンケン国務長官は、中国が支援したインフラ建設投資によって、アフリカは返済できない巨額の債務を背負わせられたと非難した。アフリカ諸国は、このような非難を放任しなかった。ナイジェリアのオンエアマ外相は、「ナイジェリアには債務について持続可能性を維持する能力がある。中国企業のインフラ建設を選んだのは経験が豊富で、. コストパフォーマンスが高いためだ。中国はインフラ建設を口実に、いわゆる『影響力』を行使することをしていない。中国とアフリカの協力が是か非かについては、当事者だけが発言権を持つ。憶測で事実を歪曲すること自体が下心のあらわれだ」と、ピシャリと言い返した。

人類運命共同体を構築するためには、世界が手を携えて努力せねばならない。一部の弱小国は外部による支援がなければ、発展を実現することが困難だ。中国は世界最大の発展途上国として、「いかなる政治条件も付けず、支援を受ける国の内政に干渉せず、支援を受ける国が自主的に発展の道と形を選択する権利について十分に尊重する」ことを堅持し、対アフリカ支援を着実に増やし、発展が遅れた国のレベル向上を支援している。その一方で、一部の西側先進国は対外支援を減らし続けているだけでなく、援助に対して様々な厳しい条件を加えている。支援される国の内部のいわゆる「人権」や「民主」などの政治議題を結びつけることに、支援される国は強い不満を持っている。

中国はこれまでずっと、アフリカとの関係を非常に重視してきた。習近平国家主席が2013年に就任してからの、最初の訪問先はアフリカだった。14億余りの中国人はアフリカを尊重し、アフリカを支持してきた。12億余りのアフリカの人々は中国を愛し、中国に期待している。双方が時代のチャンスを掌握し、手を携えて「一帯一路」をはじめとする各分野の協力プロジェクトを手掛け、新時代の発展の力強いメロディーを奏でることが期待されている。(CRI日本語部論説員)

2021-11-30

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