【CRI時評】中国・ASEAN「ACFTA 3.0」が地域協力の新たなベンチマークに

CGTN

中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は10月28日、第28回中国・ASEAN首脳会議の期間中、中国・ASEAN自由貿易協定(ACFTA)をアップグレードしたACFTA3.0の議定書に正式に署名した。3.0議定書への署名は、中国とASEAN諸国間の深い協力の基盤と切り離せないものだ。中国とASEANは1991年の対話開始以来、互恵ウィンウィン、共同発展の地域協力の道を歩み、グローバル発展をけん引する基幹エンジンとなってきた。

双方にとって外部との交渉を経て構築した初の自由貿易区であるACFTAの3.0へのアップグレードは大いに注目を浴びている。2010年に全面的に完成した1.0が物品貿易自由化を核心とし、2019年に発効した2.0がサービス貿易と投資利便化に注目したのに比べ、アップグレードされた3.0は国際経済貿易発展の新たな傾向に適応したもので、新興分野を踏み込んで開拓し、開放水準を全面的に引き上げ、包摂的な発展を促す。

より現代的で高効率かつ強靭(きょうじん)な中国・ASEAN自由貿易体制の全面的な確立がもたらす利点は多岐にわたる。ACFTA3.0は、中国とASEANにとって、巨大な制度の恩恵をもたらし、ASEAN最大の貿易パートナーとしての中国の地位を一層強固なものにし、双方の産業の一層の融合を後押しし、より安定した地域産業チェーンの「内循環」を構築することになる。世界にとっては、地域協力の新たなベンチマークとなる。

ACFTA3.0は、一方では、制度型開放に焦点を合わせ、関連規則は発展途上国のグローバルガバナンス参画における発言権を高め、グローバルサウスによる地域経済一体化協力の模索に「新たな模範」を示す。他方、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の枠組みの下、ベトナム・欧州連合(EU)自由貿易協定などと規則の接続口を形成し、地域を越えた制度結合の実験の場となる。こうした「排他ではなく開放」のモデルは、多くの国が発展の機会を共有するのを可能にする。

国際的な風雲が変幻すればするほど、協力の舵(かじ)をしっかりと握り、ウィンウィンの道を共に築くことが求められる。緊密化した中国・ASEAN運命共同体が世界の平和と発展の促進により多くの力を捧げることに期待しよう。(CRI論説員)

10-29 11:20

更多精彩内容请到 KANKAN 查看