中国・ラオス鉄道、ラオス国内部分が3日に開通 運賃も発表

KANKAN

中国・ラオス鉄道のラオス国内区間が12月3日に開通します。ラオス政府は11月30日に試験営業期間中の運賃を発表しました。旅客輸送では始発駅のビエンチャン駅から終着駅のボーテン駅までの普通乗車券は人民元換算で132元(約2350円)、一等乗車券は294元(約5240円)、二等乗車券は185元(約3300円)です。貨物運輸では1トン当たりの運賃が1キロ当たり0.6元(約10.7円)で、コンテナの場合にはコンテナの規格によって別途課金します。

雲南省の省都昆明市から南下してラオス首都のビエンチャンに至る、全長1000キロ余りの中国・ラオス鉄道は、中国国内区間とラオス国内区間で構成されています。うちラオス区間は、両国国境地域の通商地である北のボーテンと南のビエンチャンを結ぶ、全長422.4キロの区間です。列車はこの区間を時速160キロで走行します。ラオスは東南アジアで唯一の内陸国で、国土の8割は山地と高原です。ビエンチャンからボーテンに行くのにはこれまで、バスなどを利用して1日をかけねばなりませでした。中国・ラオス鉄道の開通により、所要時間はわずか3時間ほどに短縮されます。また、雲南省の昆明市からビエンチャンまでの貨物輸送にはこれまで2~3日が必要でしたが、鉄道の開通後には、通関手続きの時間を除けば24時間以内に短縮されます。同鉄道は「一帯一路」の代表的なプロジェクトであり、中国とラオスの両国民の交流や、ラオスの「陸の封鎖国から陸の接続国への転換」の発展戦略を強化する重要な意義を持っています。

中国・ラオス鉄道の中国国内区間では11月29日に、ダイヤに基づく列車の出発と到着や駅、運行路線などの最終試験が完了しました。(玉華、鈴木)

2021-12-01

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