【意味】
「味」をアール化して、「班味儿」ということもあります。「班」には「上班」=出勤する、「下班」=退勤するという使い方があり、「上班族」は勤め人という意味になります。「班味」は直訳すると、勤めている匂い、雰囲気となります。
これは、ネットから流行った言葉で、「会社勤めをしていると、『班味(くたびれた勤め人感)』が染みついて消えなくなってしまう」という書き込みがきっかけでヒットしました。2024年の流行語ベストテンのひとつでした。
【関連背景】
化粧や服装にかまわなくなり、髪の毛もボサボサ、目に輝きがなくなっているようなイメージです。疲れ切って、仕事にもプライベートにも意欲を感じられなくなった状態です。SNSには、服装も重苦しく、笑顔がなくなった「班味」と、キラキラしていて元気な「班味」ではない自分の写真を並べるような投稿がたくさんあります。
日本でも以前、燃え尽き症候群、バーンアウト症候群という言葉が流行ったことがあります。あの頃の日本も今の中国と似ていて、寝ないで仕事をしているような時代でした
今、24時間インターネットでつながっているので、プライベートと仕事をはっきり分けられなくなり、休みの日にも仕事の連絡が来て、仕事のストレスがなかなか解消できません。さらに日々、繰り返される仕事にやりがいも達成感も感じられなくなります。そんなことがこの言葉の背景になっています。
親世代は仕事が生活の「絶対的な中心」で、仕事で疲れるというのは、ある意味で当たり前のことでしたが、今の若者は「ライフワークバランス」を重視するので、こういったことに反感を感じているのでしょう。
特に最近の若者は高い給与だけでなく、感情的価値の尊重、合理的な仕事の配分、キャリアアップの機会などを求めています。自嘲や揶揄に満ちた新語の背景には、若者たちが自分を理解し、尊重してもらうことへの願いがあります。
【使い方】
染了一身班味儿不快乐让美食治愈你
(勤め人感に染まりきって楽しくないあなたには グルメで癒しを)
年轻人坚持健身 为了没有“班味”
(若者がフィットネスを続けるのは 勤め人感を消すためだ)
去掉“班味” 二次元爆改传统商务区
(勤め人感を一掃 二次元文化でビジネスエリアを劇的リニューアル)
(担当:謝東&鳴海美紀)
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