【時評】中国の最新の貿易実績が予想を上回ったのはなぜか?

CGTN

中国当局が6月9日に発表したデータによると、今年1~5月の中国の物品貿易の輸出入総額は20兆6800億元(約473兆円)で、前年同期比15.3%増となった。輸出は11兆9100億元(約272兆円)で11.8%増、輸入は8兆7700億元(約201兆円)で20.5%増だった。

対外経済貿易大学グローバルイノベーション・ガバナンス研究院の呂越院長は、今年に入り、中国は完備した産業体系、活発な企業活動、多様な市場展開といった総合的な強みを十分に発揮し、減税・負担軽減や貿易円滑化の向上など一連の政策パッケージを的確に打ち出したことで輸出入の着実な増加を後押しし、外部環境の変化を効果的に相殺したと指摘した。また、5月1日から国交を有するアフリカ諸国に対して全面的なゼロ関税措置を実施したことや、APEC「中国年」の効果も対外貿易の安定成長に寄与したとも指摘している。

中国の対外貿易は規模が安定しているだけでなく、その構造も持続的により新しく、より高度な方向へ向かっている。今年に入り、中国ブランドの電気自動車や家庭用太陽光蓄電設備などのハイテク製品が世界で人気を集めている。1~5月のハイテク・高付加価値電気機械製品の輸出は前年同期比18.4%増、AI関連製品の輸出入は5割以上増加した。

中国は「世界の工場」であるだけでなく、「世界の市場」となることも目指している。今年1~5月の中国の輸入額は前年同期比20.5%増となり、輸出入全体の伸び率を上回った。これは、中国国内需要の回復と、経済の内生的な成長力が持続的に発揮していることを示している。

特筆すべきは、5月1日から、国交を有する53のアフリカ諸国に対して全面的なゼロ関税措置を実施したことで、アフリカとの貿易を直接押し上げている点だ。1~5月のアフリカ諸国との輸出入額は同期間としては初めて1兆元(約22兆9000億円)を突破し、前年同期比18.2%増となった。

対外貿易は中国経済を観察する上での重要な指標である。対外貿易の強靱(きょうじん)性と活力は、中国経済の質の高い発展の底力と実力を映し出している。最近、モルガン・スタンレーやドイツ銀行をはじめとする複数の国際投資銀行が2026年の中国のGDP成長率予測を上方修正した。米国のイーライリリー、フランスのロレアル、ドイツのメルクといった多国籍企業は、中国をグローバルなイノベーション・エコシステムの重要な原動力であると認識し、続々と中国での事業展開を拡大している。

海は無数の川を受け入れるからこそ、あのような大きさを持っている。間もなく中国・南アジア博覧会、中国国際サプライチェーン促進博覧会、そして中国・ユーラシア博覧会が相次いで開催され、中国の巨大市場が世界にとって依然として大きなチャンスであり、中国経済が世界経済成長の重要な原動力であり続けることを示すだろう。(CGTN論説員)

06-10 15:26

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