【CRI時評】「子供が掲げる大旗」ーーフィリピンの南海計画を暴く

KANKAN

フィリピンは5日、中国の南沙諸島仁愛礁付近の海域に再び侵入し、違法に「座礁させた」軍艦へ建築物資などを輸送した。中国が発表した動画では、フィリピン沿岸警備隊の4407船が中国側の警告を何度も無視し、通常に法執行していた中国海警局の21555艇に危険な接近をして衝突し、軽い擦り傷を負わせたことがはっきりと分かる。中国海警局は法に基づき、フィリピン船に必要な取り締まり措置を取っただけで、現場の作業は専門的で抑制され、合理的かつ合法だった。

フィリピンは最近、中国の仁愛礁や黄岩島へ頻繁に民間船や軍艦を派遣し、挑発活動を実施している。国際社会を混乱させるため、フィリピンは中国が取った正当かつ合理的な主権保護措置を「暴力による駆逐」「フィリピン漁民の操業に対する嫌がらせ」などに歪曲(わいきょく)し、「弱い者いじめ」のうそをでっち上げ、自分は被害者であると装った。中国が現場の動画を公表した後、事実の真相は復元され、世界は国家の規模が善悪の判断基準ではなく、善悪を逆転できないことをより明確に見極めた。

史料の記述によると、黄岩島は中国固有の領土で、中国は少なくとも元朝以来黄岩島を発見・管轄し、平和的・有効的に主権と管轄権を行使してきた。一方、フィリピンの領土の範囲は「パリ条約」「ワシントン条約」など一連の国際条約で規定されており、中国の黄岩島や南沙諸島のいかなる島しょと環礁もこれまで含まれていなかった。またフィリピンは1997年まで、黄岩島に対して領有権を求めたことはなかった。

南海の石油・ガス資源の継続的な探査に伴い、フィリピンは中国の南海の権益を侵すようになり、2013年にはいわゆる「南海仲裁案」をでっち上げ、中国の南沙諸島の島しょと環礁をわが物にしようとした。

この判決は「国連海洋法条約」などの国際法に違反しており、違法かつ無効だ。

2022年6月に発足したフィリピン新政権は、外交や安全保障分野で米国と頻繁に交流しており、米高官は「米比相互防衛条約」に基づきフィリピンに安全保障上の保護を与えると表明した。実際これは一種の餌であり、その目的はフィリピンを中国に対抗する手先とし、中国と周辺諸国との関係を仲たがいさせるものだ。そしてフィリピンの指導者は国内の政治的配慮に基づき、一方的に米国に従うことを選択した。

中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は「南海行動規範(COC)」の策定を進めており、すでに草案の第2読会を終えて第3読会を開始し、平和と協力が地域諸国の共同の願望だ。フィリピンは冷静になり、近隣諸国を含む多方面の声に耳を傾けるべきだ。マレーシアのアンワル首相は今回のASEAN・オーストラリア特別首脳会議で、「われわれは独立国家であり、いかなる大国の命令も受けたくない。(中略)われわれと中国は問題ない」と述べた。

フィリピンは、米国が無私の国際主義者でなく、アジア太平洋政策は米国式覇権に奉仕するものであることを意識すべきだ。米国の戦略的チェス盤の上で、フィリピンが率先して旗を振り喚声を上げることは、まるでイチかバチかの賭けをしているようだ。歴史の教訓は、チェスの駒が最終的に捨て駒になることを明示している。(CRI論説員)

03-07 14:45

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