【意味】

アカデミックバーとは、バーで非公式な学術討論を行うことを指します。これまで、学術討論や講座などは大学や書店、図書館などで開催されるものでしたが、アカデミックバーでは従来のイメージを覆し、お酒を飲みながら、リラックスした環境で、自由な議論が行われています。

講演する人は、名門校の博士課程の研究者が多く、内容は経済学、社会学、人類学、哲学などの文科系の内容が多いようです。参加者は大学生や卒業したばかりの若者がメインですが、身分に関係なく参加できます。バーでワインを一杯買うだけで学術的な雰囲気を楽めることで人気になっているようです。

【関連背景】

今年に入ってから、大学のある街では「アカデミックバー」が増えてきました。北京、上海、広州など多くの大都市で、若者たちから注目されています。

講演者も若い人が多く、自分の研究成果をみんなと共有したい、多くの人と積極的に議論を楽しみたいという気持ちがあります。学校では、先生と学生という上下関係がありますが、「バー」というリラックスした空間の中で、参加者から率直な意見が聞けるのは、専門家にとってもよい刺激になるようです。

講演者に対する一定の尊敬はありますが、参加者たちも学校や書店とは違った、リラックスした自由な雰囲気で新しい知識を学び、交流することを楽しんでいます。

「学問」といえば、高嶺の花というか、一般の人々とはかけ離れている遠い存在に思われがちで、尻込みする人が多いようですが、「アカデミックバー」の出現によって、入門の敷居が下がり、リラックスした形で学問に触れられるということが、「アカデミックバー」のエッセンスです。

多くの若者は、「必ずしもバーで本当の学問を得る必要があるわけではなく、オープンな議論を期待している。知識愛好家のぶつかり合いを期待している。楽しみにしているのは一種の面白さだ」と語っています。

「アカデミックバー」は学問とエンタテイメントの新しい形、文化のイノベーションといえるのではないかと思われます。

【使い方】

“学术酒吧”火了年轻人为何在酒吧聊学术？

（「アカデミックバー」が大ヒット　若者はなぜバーで学問を語るのか）

“学术酒吧”悄然兴起　年轻人青睐“松弛学习”

（アカデミックバーがひそかにヒット　若者で「リラックス学習」が人気）

学术酒吧　一个跨界的都市公共空间

（アカデミックバー それはクロスオーバーする都市の公共空間）