【観察眼】「あなたの敵は中国ではなく、無知だ」

KANKAN

第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が11日に閉会した。閉会式の後、「部長通路(各政府機関の責任者が報道陣からの質問に答えるぶら下がり取材エリア)」での最後の集中取材が行われた。文化・観光部の孫業礼部長は、「中国はビザ、航空便、ホテル、支払いなどの各段階に存在する問題を徐々に解決し、中国を訪れる外国人観光客が中国国内の観光客と同じ利便性を享受できるよう努力する」と述べた。さらに英語で、世界各国の観光客が中国を訪れ、古代中国の独特で不思議な文化の魅力を味わい、現代中国の日進月歩の発展と変化に触れることに歓迎の意を示した。

「独特で不思議な文化の魅力日進月歩の発展と変化」――これについては、中国に来たことがある外国の皆さんはきっと実感しているだろう。つい最近、あるフランス人ブロガーが中国での生活経験をインタビューの中で記者に語った。そのインタビューで、彼女が最も多く口にしていた言葉が「現代化」だった。中国のライブコマース、スマホ決済、高速鉄道などがこれほど急速に発展し、これほど広く普及し、現代化が進んでいることに驚いた、と。中国に留学しているバングラデシュ人留学生も、中国の農村の発展に衝撃を受けたと話した。どの家も別荘のように高級で、自身が持っていた農村のイメージが根底から覆されたそうだ。また、中国を旅行中のある英国人夫婦は自身のソーシャルアカウントで、「中国は西側メディアが報道するようなイメージではない。あなたの敵は中国ではなく、無知だ」と話した。

もちろん、一部の外国人観光客は、小規模な店舗でクレジットカードが使えないことや、街にクリーニング店が少ないなど、中国旅行の際に直面した問題点を挙げた。確かに、外国人の電子決済の不便などの問題も含め、中国には不十分な点もある。しかし、だからこそ、政府はこうした問題の解決に力を入れているのだろう。先週木曜日には、『国務院弁公庁による決済サービスの更なる最適化と決済の利便性向上に関する意見』が公表された。中国を訪れる外国人の多様な決済サービスのニーズを満たすことがその重要な内容となっている。

中国の中央銀行である中国人民銀行は、決済機関に、銀行カードと電子決済アプリとの連携の効率化、利用者の本人確認認証の簡素化、電子決済の1件当たりの取引限度額の引き上げを指導する。また、北京市では、繁華街や観光地、ホテルなどで海外発行の銀行カードへの対応能力を向上させ、首都国際空港と大興国際空港に外国人向けの決済サービスモデルエリアが設置される。上海市でも、ホテル、観光地などに海外発行の銀行カードを読み取れるPOS端末が設置される。また、中国の大手通信各社は、主要都市の空港などに複数のサービス拠点を新たに設け、外国人が中国の携帯電話番号を作ることに便宜を図るという。

現金や銀行カードの使用に慣れている外国人に対しても、相応の保障措置が整備されつつある。同『意見』には、外国人が集中する一部の場所については、外貨両替機構と施設を増設し、両替可能な外貨の種類を増やすよう指導すると記載されている。また、事業体、特に交通、ショッピング、飲食、娯楽、観光、宿泊などの生活・外国との関わりがある分野の事業体を導き、現金の受け入れを承諾させ、釣り銭を用意させるなど、現金使用のニーズを満たすとしている。

このほか、中国人と外国人の往来に便宜を提供するため、外交部はすでに、ビザ費用の段階的な引き下げ、中国に来る留学生の承認手続きの簡素化、ビザ申請の予約免除などの措置を、また国家移民管理局も今年1月から、ビザ発給要件の緩和、ビザ申請書類の簡素化、ビザ関連手続きの近場での取り扱いなどの措置を、それぞれ数多く打ち出している。

中国への旅行は日々、便利になっている。中国は本当に西側メディアが報じているような国なのか否か。ぜひ中国にその答えを探しに来てほしい。(CMG日本語部論説員)

03-13 16:25

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