陝西省ジャイアントパンダ国立公園の調査隊は、このほど省内の山・秦嶺で調査活動を行った際、海抜2400メートルの山間部で野生のジャイアントパンダを発見しました。この地域で野生パンダが発見されたのは5年ぶりのことです。

パンダが発見されたのは、陝西省秦嶺の海抜2400メートル地点にある太白山海塘河冰凌溝地域です。調査隊員が赤外線カメラを設置したところ、山林の中から物音が聞こえ、7、8メートル離れた木々の中で一頭のパンダが動いているのを見つけました。

パンダは、丸みを帯びた体型を持ちながらも動きが俊敏で、人間の気配に気づくとすぐに逃げてしまうため、隊員たちは息を潜めて入念にパンダの活動を撮影しました。残された糞や爪あとを分析した結果、5年ぶりに発見された野生のパンダはすでに、この地域に定住していることが明らかになりました。