



南アフリカのヨハネスブルクで開催された第20回20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が11月23日、閉幕した。中国の李強総理は会期中に行った演説で、世界経済の回復力の乏しさや相違・矛盾、ガバナンスの難局に団結と協働をもって対応することを強調した。特筆すべきは、G20サミットで初めて開幕当日に共同宣言が採択され、団結と協力を強化して共通の挑戦に対応するという各国・地域の決意がはっきりと示されたことだ。
1999年のアジア金融危機を機に創設されたG20は、20年余りの発展を経て、世界経済ガバナンスの重要なプラットフォームとなっている。今回のサミットがアフリカ大陸で開催されたことは、グローバルガバナンス体系の変革を押し進めるというグローバルサウスの共通の願望を背負っているだけでなく、G20の発展とグローバルガバナンスに鮮明な「アフリカの印」を残した。
G20の重要なメンバーおよび最大の発展途上国として、中国が一貫して主張してきたのが、アフリカの声を傾聴し、アフリカの関心事を重視し、アフリカの行動を支援することだ。中国は今年、アフリカの工業化建設をさらに踏み込んで支援するため、2016年の杭州サミットで提唱した「アフリカと後発開発途上国の工業化を支援するG20イニシアチブ」の着実化における行動と成果を回顧・総括した上で「中国の行動」を取りまとめた。発展途上国の債務軽減支援や、南アフリカとの「アフリカ現代化支援協力イニシアチブ」の共同提唱、グローバル発展学院の設立などの取り組みは、アフリカ諸国の自主発展能力を強化し、各国の共同発展に新たなエネルギーを注入することになるだろう。
中国は今回、G20が率先して多国間主義を堅持し、世界銀行や国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)などの改革を加速させるべきだと強調した。これは、発展途上国の発言権の強化やより公平で開放的な国際経済貿易秩序の構築に資することになる。中国はさらに、人工知能(AI)の普及・応用と有効なガバナンスの推進や、重要鉱物の互恵協力と平和的利用の促進、グローバルサウスへの発展能力付与と民生支援の強化も提起した。これらの取り組みは、関連分野におけるガバナンスルールの完備化や発展途上国の利益のより良い保護につながり、グローバル化の成果をより公平に全ての人に行き渡らせることになるだろう。(CRI論説員)
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