「三日月の目とピアスの穴」 数千年前の愛らしい陶製人面像が陝西省で出土

CGTN

蒋家遺跡から出土した陶製人面像

陕西省考古研究院は10月11日、中国北西部の陕西省渭南市にある蒋家遺跡での2024年度発掘調査で、仰韶文化(紀元前約5000~同3000年)中期に属する集落跡を確認したと発表しました。

この遺跡からは、二重の堀や大型住居跡、灰坑、陶器窯など600カ所余りの歴史的痕跡が発見されました。これらは、黄河中流域における新石器時代の彩文土器文化である仰韶文化中期の遺存物であり、中でも陶製の人面像は生き生きとした表情で独特の特徴を持っています。

この陶製人面像は精巧に作られ、幅約14センチメートル、高さ12.5センチメートル、厚さ0.8~1センチメートルで、頭頂部はふっくらとしています。髪の毛は刺突文(しとつもん)で表現され、​​​三日月形に透かし彫りされた両目​​、鼻筋の通ったわし鼻状の鼻、ほほ笑んでいるようにわずかに開いた口が特徴的です。また、頬の両側に貼り付けたような二つの耳たぶには、​​ピアスの穴と見られる穿孔(せんこう)​​ が施されています。

考古学の発掘調査により、渭南蒋家遺跡は渭南市にある仰韶時代の大規模集落遺跡で、主体となる遺存物は廟底溝文化(原始的な氏族共同体村の遺跡)に属することが明らかになりました。今回の発見は、廟底溝文化の起源や集落の形態、さらには中原地域の文明化の過程を探る上で、新たな手掛かりと資料を提供する重要な成果となりました。(HJ、榊原)

10-13 12:56

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