【CRI時評】中国経済の「安定しつつ前進」は世界経済の新たな力

CGTN

「この数字は中国経済の粘り強さと潜在力を示している。ダウは新しい年に、引き続き中国市場を深く耕やし、新たな成長の力を掘り起こす」――。これは、中国の17日の2024年の国民経済指標の発表を受け、米化学企業のダウ大中華区の朱成怡総裁が述べた言葉だ。2024年の中国の国内総生産(GDP)速報値は134兆9084億元(約2880兆円)で、物価変動分を控除すれば前年比5.0%増だった。海外メディアは次々に「予想を超えた」と評した。

2024年を振り返って、中国経済はどのような状態だったのだろうか。推計によると、中国では1日当たり8万台以上の自動車と340万台のスマートフォンが生産され、4億7000万件以上の宅配便が発送された。経済統計の対象となる一定規模以上の工業企業による付加価値は前年比5.8%増で、固定資産投資は前年比3.2%増だった。貿易規模は再び過去最高を更新した。総じて言えば、2024年の中国経済の推移は全体的に安定し、安定の中で前進し、主要な通年目標を順調に達成した。

特筆すべきは、2024年の中国の社会消費財小売総額が前年比3.5%の増加で、さらにデジタル消費の新たなモデルと新たな状況が絶えず拡大して実物商品のオンライン小売売上高が前年比6.5%増だったことだ。

中国は「安定」の基礎の上で、絶えず「前進力」を創出している。例えば、2024年のハイテク製造業の付加価値の伸び率は製造業全体を3.1ポイント上回り、ハイテク産業への投資の伸び率は固定資産投資全体を4.8ポイント上回り、原材料工業の主たる工程の数値制御化率は75%を突破した。これらはいずれも、中国が新たな質の生産力を積極的に発展させるにつれ、新たな成長のエンジンが力強く形成されつつあり、同時に従来型の成長エンジンが新たな進化を遂げていることを物語っている。

この新たな原動力は、外資系企業の発展の原動力をももたらしている。ドイツの清掃機器メーカーのケルヒャーのライナー・ケルン中国副総経理は、「中国の電池技術は世界をリードしている。ケルヒャーの電池の大部分は中国で生産されている。また、中国における人工知能(AI)などの分野での革新や消費の新たな流れは、一般的に数年後には他の地域にも広がり、このことが世界市場の革新を加速させている」と述べた。

実際に、中国経済の「安定」は「世界の安定」を促進し、中国経済の「前進」は「世界の前進」をもたらしている。中国の大きな市場規模や完全な産業システム、強大な組み合わせ能力は、経済の安定した長期成長を支えるための基盤だ。現在は外部環境の変化がもたらす不利な影響が深刻化しつつあり、中国経済は次の段階に進むに当たって依然として多くの困難と試練に直面している。しかし、中国共産党の中央経済活動会議の関連措置を実行し続け、高い水準の対外開放を絶えず拡大することが、中国経済の安定した推移と持続的な回復に、より強力な支えを提供することになる。エレベーター製造などを手掛ける米オーチスのエンジェル・ヤン中国総裁は、外資系企業は中国で「成長点」を絶えず開拓していくと述べた。(CRI論説員)

01-18 15:35

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