


【意味】
直訳すると、波を操る人、波乗りをする人という意味になります。時代の流れを読み、リスクを恐れずにチャレンジして、事業を成功させる人、時代のリーダーシップを取るような人を指す言葉です。「他是时代的弄潮儿=彼は時代の波に乗った人物だ」といったような使い方をします。それだけじゃなくて「勇気を持って、自ら波に飛び込む人」という意味合いも含んでいます。
【関連背景】
この「儿」という言葉は、中国語では男性を想像させる言葉です。「弄潮儿」は、昔の男性社会だったころに生まれた言葉です。男女平等の意識がまだない時代に生まれた言葉ですが、今は「弄潮儿」というと、男女問わずに使う言葉になっています。

最近、「弄潮儿」と言われている人には、AIやロボティクス、ドローンや半導体などの分野で活躍するエンジニアやベンチャー起業家が多いです。その他には少数民族のファッションに光を当てた苗族のデザイナーとか、悟空や关羽(かんう)などの「中国のヒーロー」の動画をつくるクリエイターさんなども、新しい文化の発信者として注目されています。
先日、中国各地で春の求人活動が相次いで始まりました。北京でも480社、2万件以上の求人があったんですが、そのうち一番人気の職種はAI、次はクラウドコンピュティング、ビッグデータ、スマートハードウェアの順になりました。AIエンジニアの平均月給は48万円を超えたらしいです。今、注目のチップエンジニアは41万円、モバイルの研究開発は38万円、ソフトウェア研究開発は36万円だそうです。新しい発想で人の生活をどんどん便利にして、時代を変えるような仕事をする人こそ、この時代の「弄潮儿」です。

90年代までは、大卒でも専門学校卒業でも、収入はそれほど大きな差はありませんでした。もちろん大卒の方が多少は収入が高くなりますが、それでも月給は数百元から千元ぐらいでした。でも今は、仕事によって収入が何倍も違います。
90年代は、工場経営者ですね。東南部の沿海地域にOEM工場がどんどんできて、農村の若者がそこに働きに行くという時代です。一気にお金持ちになった工場主たちが、あの時代の「弄潮儿」です。その後はインターネット関連ですね。2000年代になるとネット企業がどんどん出てきて、技術者も育ち始めました。
淘宝がスタートしたのも2003年です。あの時代にはネットで何かを始める「弄潮儿」がたくさん生まれました。ちょうどその時期から不動産が発展を遂げ、建築業、製造業、家電などに、“波”が波及していきました。そして今は、電気自動車、スマホ、AI、ロボットなど各産業から、「弄潮儿」が続々と輩出されています。
「弄潮儿」は、中国社会のダイナミズムを象徴する言葉です。時代の流れを感じ取り、勇気をもって飛び込む。そして自ら新しい流れを作っていく。その姿勢が中国の成長を支えているのだと思います。
【使い方】
不断探索未知的创业者,是真正的时代弄潮儿。
(未知の世界を探し求める起業家こそ、本当に時代の波をつかむ人だ)
每一次时代的变革,都会涌现出一批弄潮儿。
(時代が変化するたびに、新しい波に乗る人々が登場する)
不断突破技术瓶颈的科研工作者,无疑是这场科技革命中的弄潮儿。
(絶えず技術のボトルネックを乗り越え続ける研究者たちこそ、間違いなく、この技術革命のチャレンジャーだ)
担当:殷絮、鳴海美紀
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