中国気象局(CMA)は5日、「中国温室効果ガス排出公報(2023年版)」を発表しました。CMAが温室効果ガスのモニタリング状況を発表するのは今年で13年連続となります。
「中国温室効果ガス排出公報(2023年版)」によると、中国南西部の青海省海南チベット族自治州にある瓦里関世界大気バックグラウンドステーションで2023年に観測された二酸化炭素の年間平均濃度は北半球中緯度地域の平均濃度とほぼ同等の421.4プラスマイナス0.1ppmで、2022年に比べて2.3ppm増加しました。これは全世界の同時期の増加量と同等ですが、ここ10年の増加量の平均値(2.4ppm)はやや下回っています。また、衛星リモートセンシングによるモニタリングによると、中国の陸地における大気中の二酸化炭素濃度の年平均増加量は、過去10年間(2014年〜2023年)の平均増加量(2.4ppm)よりもわずかに低いことが分かりました。メタンガスの年平均濃度は1986プラスマイナス0.6ppb、一酸化二窒素は337.3プラスマイナス0.1ppbで、2022年と比較したそれぞれの増加量は8ppb、0.8ppbと、同時期の世界の増加量を下回りました。2023年に中国の地域大気バックグラウンドステーションで観測された二酸化炭素とメタンガス濃度は2022年と比べて増加傾向にありました。
世界気象機関は10月28日に第20回グローバル温室効果ガス年報を発表しました。年報によると、2023年の世界の大気中の主要な温室効果ガス濃度は引き続き計器観測が始まって以来のこれまでの記録を上回りました。(HJ、坂下)
更多精彩内容请到 KANKAN 查看