【CRI時評】フィリピンは南海の生態環境の破壊者 二つの「健康診断報告書」が証明

CRI

中国政府はこのほど、南海に関する二つの重要な報告書を発表した。一つは10日の「黄岩島海域の生態環境状況に関する調査評価報告」で、もう一つは8日の「仁愛礁の不法『座礁』軍艦によるサンゴ礁生態系破壊に関する調査報告」だ。どちらも専門的かつ詳細な調査に基づき黄岩島と仁愛礁の生態系状況を分析し、それぞれの「健康診断」結果を出した。それによると、黄岩島海域の環境は良好で、サンゴ礁生態系は健全であるのに対し、仁愛礁のサンゴ礁生態系は破壊が深刻で、その要因はフィリピン軍艦の不法「座礁」とそれに関連する人員による活動だ。

中国は、衛星リモートセンシングと実地調査データに基づき、25年にわたり不法に「座礁」している老朽化したフィリピンの軍艦が、仁愛礁のサンゴ礁生態系の多様性、安定性、持続可能性にすでに深刻な被害を及ぼしていることを発見した。その「元凶」が腐食し続ける軍艦と艦上の人員による活動だ。

対照的に、中国の保護監督管理下にある黄岩島の生態系は、生気に満ちた光景を見せている。総じて言えば、黄岩島のサンゴ礁生態系の健康状態は、世界的に著名なサンゴ礁「グレートバリアリーフ」に匹敵する。

この調査結果は、中国による海洋生態環境保護が奏功していることを映し出している。中国は長年にわたり、法律法規の制定・施行から科学研究や生態系維持回復、国際協力や公衆参加に至るまで、南海の海洋環境保護において多くの取り組みを行ってきた。同時に、海洋運命共同体の構築も積極的に推進してきた。中国はこれまでに、欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)、太平洋島しょ国、北極圏国、南米諸国とブルーパートナーシップを相次いで構築し、南海および全世界の海洋生態系保護に重要な貢献をしてきた。

ではフィリピンは何をしてきたのか。南海で生態系破壊と違法操業を繰り返し、南海の海洋生態系に深刻な被害を与えてきた。米国の国際開発庁とフィリピンの漁業水産資源局が2021年3月9日に共同発表した調査結果によると、19年にフィリピンで漁獲された魚類の27~40%が違法操業によるもので、商業漁業者が未報告の漁獲量は毎年42万トン超に上るという。フィリピンはまた、シアン化合物漁が最も深刻な国として世界的に知られ、それを最初に行った国でもあり、歴史的にも現在においても非常に不名誉な記録を持っている。

誰が南海の環境の破壊者であるか、事実ははっきりしている。フィリピンはしらを切ることはできない。やるべきことは、我が身を見つめて反省し、方針を改め、早急に不法「座礁」軍艦を移動させ、汚染源を除去し、仁愛礁の生態環境を破壊し続けないようにすることだ。海洋環境保護問題は人類の幸福に関わるものであり、南海を巡る議題は一部の国による地政学的対抗の推進と私益実現のための政治的道具となってはならない。(CRI論説員)

07-11 13:25

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