【意味】
「数字游民」ノマドワーカーとは、Wi-Fiのあるカフェやコワーキングスペースなど、通常のオフィス以外のさまざまな場所で、ノートパソコンやスマートフォン、タブレット端末などを使って仕事をする人を指しますが、最近は、地方を渡り歩きながら仕事をする人も増えています。英語ではDigital Nomad(デジタル・ノマド)と呼ばれます。
「デジタルノマド」「デジタル遊牧民」という言葉は、1997年に元日立CEOの牧本次男Tsugio Makimoto)氏と英国人ジャーナリストのデヴィッド・マナーズ(David Manners)氏の共著として出版された本のタイトルです。
この本は「科学技術の進展によって、将来、ノマド的な働き方が可能になるだろう」という予言をしました。
そしてその後、2022年には世界のノマドワーカーは3500万人にまで増え、2035年までに10億人を超えると予想されています。
そのうち、若者は全体の58%を占めており、中には「ミレニアル世代」(1981~1996年生まれ)が37%、「Z世代」(1995~2009年生まれ)が21%を占めています。彼らは、どこかに定住して不動産を購入するよりも、旅や世界の探索を日常生活として考えているようです。
【関連背景】
ここ数年、中国でも急速に増加しています。いくつかの調査データによると、2023年末時点で、中国大陸部のノマドワーカーと潜在的なノマドワーカーを合わせると、約7000万~1億人に達すると推定されています。
特に若い世代は「996(主にIT業界で、朝9時から夜9時まで、週6日働くことを指す)」という働き方を嫌って、「出勤しないで仕事をする」というライフスタイルを追求するようになっています。さらに、都市を離れて、場所に縛られずにオンラインで仕事をする人も増えていて、ソーシャルメディアでは「ノマドワーカー」関連の話題が10億回以上読まれています。
数ヶ月で移動する「旅と仕事の両立」というライフスタイルが注目されているようです。中国の5G基地局数は全国で419.1万台を突破しています。そして、「村村通BB」、すべての村にブロードバンドを引くというプロジェクトによって、地方の小さな村でもリモートワークに必要な通信環境が整えられています。
さらに、地方政府も積極的にノマドワーカーをバックアップしていて、例えば、浙江省安吉県の「DNA数字遊民公社」では、お茶畑に囲まれた農村地帯の中に、安価な宿泊先や食堂、ワーキングスペース、ジム、イベントスペースなどを作り、ノマドワーカーを惹きつけています。リゾート地として知られる海南省でも、観光地として人気の雲南省大理などでも、豊かな自然と低コストの生活、快適な仕事環境などで、人材を誘致しています。
【使い方】
绿水青山成为“最美工位” 数字游民促进乡村振兴
(緑の山河が「最も美しい職場」にノマドワーカーが農村振興を促進)
追求自由的“数字游民”,换了种工作方式
(自由を求めるデジタルノマド 働き方を変えた)
离职的年轻人,为什么只在数字游民社区停留58天?
(離職した若者たちは、なぜデジタルノマド・コミュニティにわずか58日しか滞在しないのか)
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