【観察眼】二つの国、二つの答え

CGTN

フランスで最近、大きな動きがあった。フランス国民議会は現地時間4月13日、略奪された文化財の返還手続きを簡素化する法案を、賛成170、反対0で可決した。これは、かつて侵略者に略奪された文化財に、初めて制度的に「帰還」の道筋をつけるものだ。

今回のフランスの動きは、文化財返還を「道徳上の呼びかけ」から「法的な行動」へと引き上げた。これは立法上の大きな前進であると同時に、加害国としての、過去の侵略の歴史を自ら省みる姿勢の表明でもある。ところが、侵略という原罪を背負った国々が歴史と向き合い始める中で、ただ一国、歴史の真実を直視し、責任を果たすことを意図的に拒み続ける国がある。

靖国神社の大鳥居(第一鳥居)の両側にある獅子の石像

今週の火曜日(21日)、靖国神社の春の例大祭が始まり、高市早苗首相は「内閣総理大臣」名義で祭具の真榊(まさかき)を奉納した。また、日本の経済財政政策担当相や自民党総務会長、および複数の国会議員が参拝した。この、アジアの人々の血に染まった神社の大鳥居(第一鳥居)の両側に、なんと2体の石造りの獅子が鎮座している。これは日本で造られたものではなく、1895年の中日甲午戦争中に日本軍が中国の遼寧省海城から略奪したいわゆる「戦利品」である。

中国では、これらは地域を見守り、民俗習慣や歴史の記憶を刻む文化財である。だが日本では、軍国主義の「功績」を誇示する単なる置物と化している。さらに痛ましいのは、この石の獅子が遭遇した運命が氷山の一角に過ぎないことだ。大まかな統計によれば、日本に略奪された中国の文化財は360万点以上に上り、今も全国各地の博物館や神社、さらには皇居にまで収蔵されており、日本が歴史の罪から逃れ続ける姿を、声なき証人として如実に示している。

これらの流失文化財の中でも、1300年以上の歴史を持つ「唐鴻臚井碑(とうこうろせいひ)」は、多くの学者から「流失した国宝の中でも筆頭の価値を持つもの」とされている。元々は中国遼寧省大連市の旅順にあり、唐による渤海郡王冊封の歴史を刻んでいた。だが1908年に日本軍に「戦利品」として強奪され、今もなお皇居の奥深くに閉じ込められている。中国の学者が、せめて一目だけでも実物を見たいと願っても、返ってくるのは「国の財産のため公開できない」という答えだけだ。この傲慢さの背後には、歴史的な罪行を完全に無視する姿勢がある。

中国が繰り返し返還を求めてきたにもかかわらず、日本政府は歴史と向き合おうともしない。侵略と略奪という歴史的事実を認めず、一切返還手続きを始めようともせず、一見もっともらしいが、実際には理不尽な法的な壁を盾にしている。日本は戦時略奪文化財という特殊性を無視し、民法の「即時取得」制度をこれらの文化財に適用しようとしている。日本軍が略奪した文化財に合法的な取引の余地はなく、「買い手が善意・無過失であった」という前提自体が成り立たないにもかかわらず、日本はこの制度を使って、たとえ売り手に所有権がなくても、買い手は即時所有権を取得し、元の権利者が取り戻すことはできないと主張する。さらに腹立たしいのは、日本が通常の盗品に対する取得時効を3年と定めている点だ。略奪された遺物のほとんどはとっくにこの期限を過ぎており、中には100年以上前のものもある。国内の私法を盾にして国際的な正義にあらがい、時間が経過したことで侵略の証拠を洗い流そうとする日本は、百年前には公然と略奪し、百年後は堂々と返還を拒否している。罪行は決して消えておらず、形を変えて続いているのである。

はっきりさせておかなければならない。日本軍に略奪された中国の文化財は、決して単なる文化財でもなければ、ましてや「戦利品」などではない。それらは日本軍国主義の侵略という罪行の紛れもない証拠であり、数えきれない中国の人々の血と涙の記憶であり、日本がいまだに償い切れていない歴史的な負債そのものだ。文化財の返還は、決して単純な法的手続きの問題ではない。それは一国が歴史と向き合い、罪を認め、正義を畏れ敬うのかどうかを示す試金石であり、被害国の国民感情への基本的な敬意を示すものである。

今から165年前、フランスの文豪ビクトル・ユーゴーは「生まれ変わったフランスが不義によって奪った財を、略奪された中国に返還することを望む」という痛烈な言葉を残した。それから165年が経った今日、ユーゴーの祖国はその期待に行動で応えた。

パリは、文化財返還への正義の灯をともした。では東京はどうか。皇居の奥に閉じ込められた石碑、靖国神社の大鳥居の両側に置かれた獅子の石像、日本中に点在する数百万点の中国の文化財は、いつまで異郷の地で漂い続けるのか。日本はいつになったら侵略の歴史的事実と向き合い、歴史の責任を直視し、中国の文明の記憶を刻む文化財が一日も早く帰還の途につけるようにするのだろうか。(CMG日本語部論説員)

04-23 16:16

更多精彩内容请到 KANKAN 查看