【CRI時評】中国の貿易年報は世界にとって何を意味するのか

CGTN

新エネルギー車約5000台を積んだ中国の輸送船がこのほど、蘇州太倉港を出航した。向かった先はベルギーのゼーブルッヘ港。現地の市場で高まる需要に応えるもので、同船を運営する中国自動車大手の比亜迪(BYD)がCRI時評に明らかにしたところによると、同社の昨年の新エネ車輸出販売台数は41万7200台で、世界市場でトップだった。同社は今後もこのような行動をさらに増やして「地球の温度を下げ」、さらに多くの中国産グリーン製品の「海外進出」を手助けし、進出先の新エネ産業の発展を後押ししていきたいという。

中国の新エネ車輸出は、世界に良質の製品をもたらすだけでなく、中国の貿易をけん引する重要な力にもなっている。「貿易データは予想を上回った」「輸入の伸びは顕著」ーー。中国貿易の最新年報の発表を受け、海外の多くのメディアはこのように評価した。外部では国際貿易がゆっくりと回復しつつある。内部では中国経済の「基盤が安定し、靭性が強く、潜在力が大きい」という優位性が変わらないことに加えて、政府が一連の貿易を安定させ成長を促す政策を講じたことで、このような申し分のない貿易の成績表となった。

中国の貿易年報は世界にとって何を意味するのか。より多くのグリーン生産能力とより新しい良質な製品を提供するだけでなく、より大きな市場とより広い発展の余地もある。

ロイター通信が注目したように、昨年12月の中国の輸入は回復を見せ、「2024年を好調に締めくくった」。世界貿易機関(WTO)が発表した最新のデータによると、昨年第1〜3四半期(1〜9月)の中国の輸入の伸び率は世界平均を1ポイント上回り、通年では世界第2位の輸入国の地位を維持する見通しだ。

貿易は一国の経済状況を観察する重要な窓口だ。中国がまとまった景気刺激策を導入したことを受け、世界銀行などの国際金融機関が続々と24年の中国の経済成長率予測を世界平均を大きく上回る5%に引き上げたことは、中国が引き続き外国の投資家にとって手放せない市場であり、世界の成長の最大のエンジンであることを裏付けている。

地政学や一国主義、保護主義による影響が強まり、世界貿易は引き続き過酷な挑戦に直面しているものの、国際通貨基金(IMF)の最新の予測によると、25年の国際貿易の伸び率は前年の3.1%から3.4%に上昇する。これは、外需回復の勢いが依然として存在し、開放と協力の堅持が世界共通の訴求であることを意味する。世界一の物品貿易大国である中国には、挑戦に対処し、引き続き貿易を安定させ成長を促し、発展のボーナスを世界と共有する自信も能力もある。ベルギー中国経済貿易委員会のベルナール・デウィット主席が述べているように、経済的に繁栄する中国は世界経済に安定性をもたらすだろう。(CRI論説員)

01-15 14:50

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