トランプ米大統領の2期目が20日に始動した。それに先立ち、中国の習近平国家主席は招きに応じてトランプ氏と電話会談を行った。双方は次の段階の中米関係の発展を巡り重要な共通認識に達し、世界から連日にわたり前向きに評価する声が寄せられた。
これは重大な時期に行われた重要な電話会談であり、世界は中米関係が新たな出発点を迎えたことに大いに注目している。ブラジル誌フォーラム(電子版)は、この電話会談について「二つの超大国間の生産的で平和的な共存の重要性を際立たせた」と論じた。多くの海外メディアは、双方が相互対話を重視していることについて「中米は小異を残して大同を求めることはできない」との世界の懸念を払拭するのに役立つとの認識を示した。
事実、米新政権の発足に先立ち、中米間で一連の良好なやりとりが行われた。トランプ氏は「米中は世界のあらゆる問題を共に解決できる」とし、習主席と早期に直接会うことに期待を示した。中国側も前向きに応じ、習主席の特別代表が訪米してトランプ氏の大統領就任式に出席した。外交学院の李海東教授は、こうしたやりとりについて「中米双方が共に、次の段階の二国間関係のために前向きな基調を定め、中米関係が米大統領の新たな任期に平穏なスタートを切れるようにしたいという強い意欲を持っていることを示している」と分析した。
注目に値するのは、両国首脳が、戦略的な意思疎通のチャンネルを創設して共に関心を寄せる重大な問題について定期的に連絡を取り合うことで合意したことだ。これは外部にとって前向きなシグナルだ。首脳外交が中米関係において戦略的けん引役となっている。米大統領の新たな任期中に中米がハイレベルで密接なやりとりを保つことができれば、困難や試練の解消と二国間関係における不確実性の減少に役立つ。
中米が国交正常化して以来の46年を振り返ると、国際情勢と両国関係には共に巨大な変化が発生したが、中米が和すれば共に利し、争えば共に傷つくという基本的な事実は終始不変だ。中米関係は今、新たな出発点に立っている。首脳外交の戦略的けん引を堅持し、双方が達した重要な共通認識を着実に実行に移すことで、中米の二国間関係は幸先の良いスタートを切ることができ、さらには新たな時期における中米の正しい付き合い方の道を歩むこともできる。世界銀行の元エコノミストのムワンギ・ワチラ氏が述べているように、人々は中米関係の緩和基調が今後数年間続いて中米協力が世界の安定の源となることを期待している。(CRI論説員)
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