フィリピン外務省はこのほど、中国が黄岩島国家級自然保護区を設置したことに対する抗議を表明しました。外交部の林剣報道官は9月11日の定例記者会見で、「黄岩島は中国の固有の領土である。中国はフィリピンのいわれのない非難といわゆる『抗議』は受け入れない」と述べました。

林報道官は、「黄岩島国家級自然保護区の設置は中国の主権の範囲内であり、黄岩島の生態環境を保護し、現地の自然生態系の多様性や安定性、持続性を維持することを目的とするもので、中国の国内法と国際法に合致している。この行為は責任ある大国として、生態環境を積極的に保護し、持続可能な発展の実現を推進するという中国の使命と責任を十分に体現している。フィリピンの領有範囲は一連の国際条約によってすでに確定しており、黄岩島がそれに含まれたことはなく、中国はフィリピンのいわれのない非難といわゆる『抗議』を受け入れない。フィリピンに、中国の権利を侵害する挑発と恣意的な宣伝をやめ、海上情勢に複雑な要素を加えないよう促す」と述べました。（まげつ、坂下）