【キーワード・チャイナ】啃老(kěn lǎo)親のスネかじり

キーワードチャイナ(ラジオ)

【意味】

啃老に家族の族をつけた『啃老族』は、成人して、生計を立てる能力を持っているのに、正式な就職をせず、経済的に親に依存して生活している人たちを指します。これまでは、だいたい大学を卒業する年齢から30歳くらいまでの人々が中心でしたが、最近は30代以上にも拡大しつつあるようです。

【関連背景】

日本でも引きこもりやニートがもうかなり前から問題になっています。中国にもいます。これは世界的な傾向で、イギリスやアメリカ、日本や韓国など、先進国では「親のスネをかじって生活する子ども」が増えているようです。

たとえば、米国では、現在約3分の1の人が大人になっても、親と同居しているそうです。もともとアメリカ文化では、成年になったら、家を離れ、自立するのが当たり前で、いつまでも親のスネをかじっているのは、恥ずかしいことだったハズですが、いまは、すっかり普通のことになりました。

原因としては、2008年の国際金融危機、2020年からのコロナ禍、不動産価格の高騰など、若い人たちが経済的に自立することが難しくなっていることなどが挙げられます。

中国でははっきりした定義がないので、正確な統計ではないのですが、中国の若者のうち、およそ65%が親のスネをかじっているというデータもあります。都市部では農村部に比べて、就職の機会が多いため、この数字は30%程度に下がります。

『啃老族』には、無職で親の支援がないと生活できないタイプと、就職はしているけれど、不動産の購入や育児が大変で、親の力を借りるタイプの2つのタイプがあります。

昔と違って今は不動産が高いので、親に多少援助してもらったり、育児が大変な時期は親に面倒を見てもらうのはよくあることです。でも、仕事が嫌で全然働かず、親のお金だけで生活するというのはひどいと思われます。

若者はできるだけ頑張って仕事をしてほしいです。親はできる範囲で支援してあげながら、子どもが自立できるようにしていくのが良いのではないでしょうか。

【使い方】

社会调查显示,一线城市中“啃老族”的比例逐年上升。

(社会調査によると、一線都市での「親に依存する若者たち」の割合は年々増加している)

他拒绝“啃老”,毕业后靠打工攒钱创业,如今已小有成就。

(彼は親のスネをかじるような生活を拒み、卒業後はアルバイトでお金を貯めて起業し、今ではある程どの成功を収めている)

同样30岁,有人还在“啃老”,有人却已成为家庭的经济支柱。

(同じ30歳でも、まだ親のスネをかじっている人もいれば、すでに家族の大黒柱になっている人もいる)

担当:殷絮、鳴海美紀

12-24 09:45

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