韓国棋院はソウル市内で3日、緊急運営委員会を開き、第29回LG杯世界囲碁棋王戦決勝で物議を醸した「死に石(碁盤から取った石)の置き場についての反則を2回繰り返すと反則負けとする」という累計反則負け規則を廃止すると発表しました。
△韓国人棋士の卞相壹九段
韓国棋院はただちにこの決定を中国囲碁協会に知らせ、まもなく行われる「農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」など世界大会を順調に開催するための協議を進めています。韓国棋院はまた、中国、日本などと積極的に協議し、今後の世界大会で通用できるルールを共同で策定することを目指しています。
1月23日に行われた第29回LG杯世界囲碁棋王戦決勝第3局では、中国囲碁の柯潔九段が死に石をただちに碁笥(ごす)のふたの上に置かなかったことで、その後の重要な局面で相手韓国の卞相壹(ビョン・サンイル)九段が石を打つ番になった時点で審判が対局を中断しました。柯九段は判定結果を受け入れずに対局場を退場し、組織委員会関係者は卞九段の勝利を宣言しました。この対局は、広範な議論を巻き起こし、ルールの合理性が疑問視されました。
中国棋院は対局期間中に判定結果を不服とする文書を発表しました。また、中国囲碁代表団はその場で韓国側に抗議し、ルールに死に石を置く時間などが明記されていないことなどについて異議を申し立て、判定は重すぎて「過失」と「罰」が釣り合っていないと主張しました。また、卞九段は多くのファンから「0勝優勝」と揶揄(やゆ)されることになりました。卞九段は「個人的には、このようなルールは必要ないと思う。対局の勝負とは何の関係もないと思うからだ」と話しました。
批判にさらされた韓国棋院は1月28日に、将来的に中国や日本側と協議し、統一された世界大会ルールを制定するとする声明を発表しました。韓国棋院は「今回のことで韓国と中国が積み上げてきた信頼が崩れないことを願う」と表明しました。(ZHL、鈴木)
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