東南アジア諸国連合(ASEAN)、中国、湾岸協力会議(GCC)による初めての首脳会議がマレーシアのクアラルンプールで27日に開催され、国際世論は高い関心を示した。中国、ASEAN、GCCは地図上で三角形をなしていることから、マレーシアのメディアは三者による新たな協力を「黄金の三角形」と呼んだ。今回のサミットはマレーシアの呼び掛けによるもので、中国側は積極的に参加するとともに協力に関して多くの主張と提案を行い、それらは共同声明に盛り込まれた。
サミットで発表された共同声明は関連する案を取り入れ、経済統合、相互接続、エネルギー安全保障と持続可能性、デジタルトランスフォーメーションとイノベーション、食糧と農業などの面で一連の協力措置を打ち出した。まさに中国側が述べたように、三者サミットの協力メカニズムは「地域の経済協力における一つの大きな先駆的取り組みと呼べるもの」だ。
三者サミットは、地域として見ると、東アジア、東南アジア、中東をカバーする稀有な地域を跨ぐ協力であり、メカニズムとしては、二者サミットと比べて制度設計において革新的で、質の高い「一帯一路」共同建設における重要な新プラットフォームとなるだろう。
米国の関税政策が世界の貿易ルールを破壊し、世界経済が伸び悩む中、3者が手を携えて経済圏と成長の極を構築する意義は重大だ。三者の経済面での補完性は高い。中国は、工業製造と技術革新の能力が高く市場が巨大だ。ASEANは、天然資源が豊富で人口が若い。GCCは、エネルギーと資金力が突出している。共同声明では自由貿易などの優先協力分野を促進することが明記された。中国側はGCC加盟国に対するビザ免除の「全面カバー」を実現しており、高効率流通の共有大市場を構築していく。
三者の経済規模と人口はどちらも全世界の約4分の1を占め、その協力は世界経済にエネルギーを注ぎ込み、公平と正義を守り、一国主義を拒む。グローバルサウスの重要なメンバーでもある三者が探り出した地域を跨ぐ協力の新モデルは、互恵・ウィンウィンという土台の上に築かれたもので、グローバルサウス諸国の協力にとって手本の意義があり、今後より一層の広がりが期待される。
古代のシルクロードから現代の「黄金の三角形」メカニズムに至るまで、三者協力は世界経済に強大な「アジアの力」を注入するもので、前途有望だ。(CRI論説員)
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