紫领(zǐ lǐng)パープルカラー

キーワードチャイナ(ラジオ)

【意味】

「紫领」パープルカラー(Purple-collar)とは、「ブルーカラー」と「ホワイトカラー」の中間に位置する職業分類です。

産業が高度化し、とくにスマート製造業が急速に発展する中で、パープルカラー人材は経済成長とモデルチェンジにおける主体となりつつあり、今後10年間の「パープルカラー」人材需要は3100万人を超えるだろうと言われています。

「紫领」には「ブルーカラー」のような技術力だけでなく、「ホワイトカラー」のような統率力や問題解決能力、そしてイノベーション能力が求められます。さらに「ゴールドカラー」のマネジメント能力があり、会社から独立してもやっていけるような人材が「紫领」といわれます。

【関連ニュース】

中国今後10年間の「パープルカラー」人材需要が3100万人を超える可能性

先日、「新たな質の生産力応用型人材雇用動向に関する報告」の発表会が中国人民大学で行われました。ここでは、中国が推進するハイテク、高品質、高効率を特徴とする「新たな質の生産力」を高めていくための、人材の育成や確保に関する内容が発表されたのですが、そこで注目されたのが「紫领」です。

報告では「『パープルカラー』は一般的に多くの典型的な特徴を備えている。生産の第一線を主要な労働シーンとすること、高い学習能力を備えていること、大きなキャリアアップの可能性を備えていること、収入と社会的地位が高いこと」とされています。

さらに、「パープルカラー」が持つべき能力として、次の6点を強調しました。高効率な業務遂行能力、新たな質の科学技術の受け入れ能力、革新的な学習能力、複数技術の統合能力、対人コミュニケーション力、中核的価値の6つです。

パープルカラーの業務範囲には主にスマート製造業で、例えば班長、技術者、品質検査員などが含まれます。このほか、パープルカラーはデザイナーやイラストレーターなどの他の業界や職場にも関わっており、これらの職業グループもパープルカラーの特徴を備えています。つまり、手作業能力と管理革新能力を持っているということです。

報告によると、2022年の「パープルカラー」の需要は約2500万人でしたが、中国の産業高度化の加速とスマート製造業の発展にともない、今後10年間で 「パープルカラー」の需要は増加を続け、35年には3100万人以上になる可能性があるとされています。

「パープルカラー」は今や製造業のトランスフォーメーションの旗振り役になりつつあります。

【使い方】

人才报告显示:未来10年“紫领”人才需求或超3100万

(人材報告が示す 向こう10年「パープルカラー」の需要は3100万を超える可能性あり)

新职业群体“紫领”引关注或成推动稳就业新出口

(新職業集団「パープルカラー」が注目される 就職を安定させる新しい出口になるか)

联想发布“紫领工程”背后,解决方案业务将迎来爆发?

(レノボ社「パープルカラープロジェクト」を発表 背景にはソリューション業務の爆発的成長が待ち受けている?)

担当:謝東&鳴海美紀

02-24 10:20

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